Saturday, October 21, 2017
 

マーケティングに飲み込まれるソーシャルメディアの未来

Webをベースとしたサービスとして、今熱いのが「ソーシャルメディア」を利用したサービスです。

雑誌やテレビなどでも頻繁にSNS、twitterなどを利用したコンテンツ展開が見られる様になりました。理由は、「なんとなく流行ってるから」だと思うのですが、ソーシャルメディアの特性とマス媒体の考えるマーケティング的な動きに、いささかの違和感を感じています。おそらくその根源は、個々の特性の違いにあります。既存マスメディアおよび企業側のソーシャルメディアの利用方法は、まだ模索中の今だからこそ、定義をしっかりしないと過去の二の舞になる危険性があるかと。

ソーシャルメディアとマーケティングの違い

ソーシャルメディアは、参加者間の情報発信が、そのサービスを経由することによってそれ自体が意味と影響力を持ったメディアです。facebookやtwitterで企業側とユーザーが、ユーザーとユーザーが交流をする。その情報のやりとりというか「うねり」が、ソーシャルメディアとして世の中に影響を持つ。その「力」のプラットフォームが、ソーシャルメディアと言えるでしょう。一方、マーケティングは、まず企業側が「売りたい」という願望ありきです。それをいかに効率よく売るのかのプロセス全てがマーケティングです。つまり購買対象としてユーザーをリサーチする事はありますが、ユーザー間の交流および企業とユーザーの情報のやりとりは、要素としてはありえますが、意図する所とは違います。ソーシャルメディアがフラットなイメージならマーケティングは上から包むといった所でしょうか。

共存はありえるのか

マーケティング活動の1つとしてソーシャルメディアが利用されるシーンは増えてますが、前述の通り、目的と成り立ちが違います。仮にですが、じゃぁ、ソーシャルメディアで議論されている商品を企業側が販売したら売れるのかと言ったら疑問が残ります。それは、ソーシャルメディアに参加しているユーザーの目的は購買ではなく、情報の交流だからです。もちろん広告バナーはありますし、購買する事は可能です。バナーのフリークエンシーを上げて、結果的に購買に繋げる事もあるでしょう。しかし、ユーザーが求める商品かどうかは別の話。CRMも同じジレンマを持っていると思いますが、この顧客満足の多様性時代の中、コストやリスクを考えても「ソーシャルメディアありき」のプロダクト開発(特に有形財)は厳しいでしょう。

結局、リアルありきなの?

よって、企業側発信で商品が生まれ、マス媒体に情報を流します。それを見たソーシャルメディアユーザーがサイト内で議論をし、リアルでその商品を触って購買にいたるというフローが成り立ちます。企業側からすれば「批評はいいから、買ってから言え」が本音かもしれませんが、その「寄り道」をさせる一手間にやっきになってるのが現状でしょう。逆にその「寄り道」のサジェストがないと「不親切」と思われるきらいもあるかもしれません。Web屋としてはありがたいのですが、企業としてはコストがかさむので、必ずしも万歳できる話ではないのかも。よって前述の「ソーシャルメディア自体が、もてはやされる」風潮は、企業にとっては都合が良いです。あとはユーザーが勝手に自社商品について情報交換してくれればokなので。ただそこまで行き着くためのマーケティングができてる企業は、ほんの1握りなのも事実ですが。

なんとも皮肉な現状ですが、ソーシャルメディアはソーシャルメディア、マーケティングはマーケティングと適材適所の構想を持つのが企業側としてはベターと感じます。共存というよりもお互いがお互いの良いところを利用して、共に進化していけば良いと個人的には思うのですが、上から押さえつけられると歯向かいたくなるのもまた人情です。そーいえば、ソーシャルメディアは人ありき。それもまた人間だからなのかもしれません。

 
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