Thursday, August 17, 2017
 

リスクは避けるものじゃなく、共存するもの

この記事は、プロジェクト進行に携わるWebディレクターの方向けの記事です。

プロジェクトマネジメントをしていると、決断を迫られるシーンが多々あります。その際、様々な要因やリソースの状況、迫る期限や工数などを考慮し決断をする事が多いかと思います。

そもそもでプロジェクトマネジメント自体が、「プロジェクトを成功させる事」を前提としていますので、その決断も基本「成功させるために、今何をすべきか」が、判断の基準になる事でしょう。逆を言えば「成功に直結しない事はしない」という事にもなります。しかし、ここで言う「成功」とは「クライアントにとっての」という言葉が前提です。制作側の都合で判断できるものでは本来無いのですが、得てしてそうなりがちなのも事実かと。では、その要因はどこにあるのでしょうか。

「失敗しなければ成功」は間違い

幼少の教育からのすりこみもありかもしれませんが、「成功しなければならない」「成功しなければ存在が認められない」という脅迫観念があります。仕事についても成功報酬であるのも事実ですし、成功をするために皆、必死になっています。
ですが、その脅迫観念にとらわれるあまり本来、成功を目指していたはずが「失敗しない様にしなければ」にすり代わっている場面を多く見受けます。

失敗を恐れるあまり本来目指すべき成功を見失い、自分にとって都合よくクライアントにとって程良く妥協できる、ぬるい決断をしてしまう。なのでプロジェクトが終わってみると「あれ?目指してたのはこれだっけ?」という事に。それは失敗を恐れるあまり、失敗をしてしまうという悲しいかな、よくある失敗例といえるでしょう。

リスクは重荷ではなく不確実なだけ

決断をするという事は、一方を選び、もう一方は捨てるという事です。その時の判断の基準が「成功を約束されている方」と人は勘違いしがちです。「リスクは避け、確実な方を選ぶ」一見、堅実な様に見えますが、果たしてこの世に本当に確実なものなどあるのでしょうか。まして人が絡む仕事の上で確実という言葉ほど危ういものは無いと経験則ながら感じます。また、ゴールを見失い、その場その場で楽な方(確実な方)ばかりを選んでいると迷走するばかりか、リスクに対しての耐性がいつまでたってもつきませんし、状況に応じてのらりくらりとしていたのでは、なぁなぁな判断しかしなくなってしまいがちです。

本来のプロジェクトマネジメントとは、成功に行き着くまでのプロセスの中で不確実な要素を洗い出し、必要な要素の調達、マイルストーンや、クリティカルパスの確認が基本です。かつ失敗した時の影響範囲と、そこからのリカバリー方法まで提示できればなお良いでしょう。
効率性や工数の削減を目的としたプロジェクトマネジメントでは、そもそもで何のためのプロジェクトなのかが、抜けてしまっています。プロジェクトを進めるためのプロジェクトでは意味がありませんし、成果物はプロジェクトの結果から生まれるのではなく、成果物のためにプロジェクトが存在するはずです。

リスクは自分でコントロールができる

プロジェクト進行においてのリスクとは、重荷ではなく前述の不確実性の事を指します。決して仕事でギャンブルをしろと言いたいのではありません。ゴールへの不確実性については、自分でコントロールができるという事です。

目の前の壁を避けてばかりでは、いつまでたっても本当のゴール(成功)には近づけません。どうすれば目の前の壁を超えられるのかを考え、知識を生かして新しい経験をする。それが、きっと自分にとってもクライアントにとっても本当の意味での成功に辿りつく唯一の近道なのかもしれません。

 
関連記事

Tags: