Thursday, June 29, 2017
 

UXツールとしてのサイト内検索

この記事は、サイト設計に携わるWebディレクター、IAの方向けの記事です。

最近、多くのポータル系サイトまたは、掲載ページ数の多いサイトで、サイト内検索を設置している事をよく見かけます。
しかし、個人的な印象としては、「なんとなくページの右上にひっそりとあって、使いたい人は使えば良い」という印象すらあります。

本来ならGoogleやYahooなど外からの検索を経てサイトに来訪した後、より細部についての情報を知るために、活用する事ができます。また、サイト運営側からすると、末端ページのコンテンツもグローバルナビでは表現できない導線をショートカットして提供できるなど、利用の仕方次第では、価値の高いツールかもしれません。にも関わらず、なんとなくオマケでついている日陰なツールなのはどうしてでしょうか。

サイト内検索ツールの種類

サイト内検索ツールの概要としては、大きく分けて2つ。「サーバインストールによる構築型」と「ASPによるクロール型」があります。
無料の構築型で有名なのは、Namazuです。また、ASP型はGoogleYahooが提供しているツールがあります。

ただしどちらもメリット、デメリットがあります。例えば構築型なら検索にヒットさせるキーワードのチューニングに技術的知識が必要です。逆にASP型ですとリスティング広告が表示されます。サイト内検索をした過程で他サイトに離脱する機会を与える事になりますので、無料の検索ツールを導入する際は注意が必要です。

進化しているサイト内検索

従来の無料ツールですと、上記の様なデメリットがありましたが、有料でツールを提供をしている企業の例を見ると、なかなかに進化をとげている様です。

「アドオン型ドリルダウンサーチ」という概念で、掘り下げていく(ドリルダウン)かたちで検索対象を絞り込み、検索結果を0件にしない事でユーザーを逃がさない仕組みや、今、ユーザーがいるサイトのページのカテゴリに予め検索対象を絞り込んで検索の精度をあげる手法などがあります。

具体的な技術については割愛しますが、ユーザーが探している情報へ、いかに的確にリーチをさせるかという点で、サイト内検索は従来のサイトレイアウトやナビゲーション設計のみに頼ったUX設計を補完するポテンシャルがあるといえるでしょう。

検索ログが活用できる

サイト内検索を設置すると従来のアクセスログからの解析にプラスして検索ログをサイトへFBする事ができます。
例えば、サイト内で検索されたキーワードにコンテンツがヒットしなかった場合(0件ヒット)ユーザーが・検索キーワードとサイト内用語にギャップがあるという事を仮定して同義語、サジェスト機能の見直しが可能になります。

また、有料のサイト内検索ツールなら、ヒットさせるキーワードのチューニングが可能ですので、ヒットさせるアイテムの調整、検索結果に何を上位表示するべきか、検索結果サマリーが適切か、訪問者の傾向なども知る事ができます。
合わせて訪問者の潜在的ニーズを把握し、商品ラインナップ、サイトコンテンツの見直しをする事も可能になるでしょう。

日陰から日向へ

現在、サイト内検索は、官公庁系のサイトや、扱うアイテム数の多いECサイトでの導入がほとんどかと思いますが、思った以上に注目されていないツールといえるかと思います。外部の検索エンジンにおけるSEOばかりに目が行きがちで、実際の来訪者にコンテンツを提供する上で、サイト内検索をつけるかどうかのジャッジはハードルもあり、新規に提案もしずらいかもしれません。
しかし、UXの面で効果的なツールなのも確かです。今後よりツールの精度が上がり、導入が当たり前になってくれば、今のなんとなく右上に置かれた状況から一変、ページのど真ん中に検索ワードを入れるテキストエリアが置かれる日も近い将来くるのかもしれません。

 
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