Thursday, June 29, 2017
 

「Instagram」で実現する世界と感性の共有

近年、Webディレクターなぞをやっていると、案件の中にSNSを絡めた提案を求められる事も多くなりました。

もはやTwitterでの情報配信は、当たり前。今ならFacebookのファンページ(オフィシャルページ)制作や、アプリ開発などの提案が主流と言ったところでしょう。どこもSNSというゴールドラッシュを持ち上げ、吸い上げ、切磋琢磨しています。もちろん自分もTwitter、Facebookはやってます。Twitterは自分の考えのアウトプットとして、Facebookは友人とのコミニュケーションとして。また、SNSを生かしたサービスは他にも数多あります。有名どころに人は集中するため、後発のサービスは、逆にSNSの特性から一般に知られるまで時間がかかります。また後発であるため、他との差別かを余儀なくされており、かなりニッチなところをついている事が多いです。「SNSのゴールは社会のインフラ化」が持論ですが、ニッチなところには、「濃い人達」は集まりますが、世論レベルでの広告的価値も薄く、お金が動きずらいので、気がつけば閉鎖となる事もしばしばあります。

あっさりとSNSの壁を超えた

またTwitterやFacebookが、いくらアウトプットに良いツールとしても、その発信範囲は限られています。それは「言語」です。その言語を理解できる人でしか、情報を共有できないという、バベルの塔的な制約が根底にはあります。もちろん、自分が誰に何を伝えたいかがまず有りきなので、「別に海外の人までターゲットじゃないんで」と言えばそれまでです。ただ、Facebookの利用人数は5億人を超え、世界とコネクトできる事が今のFacebookの「唯一」の利点です。国内がよければmixiをおすすめします。匿名だし。で、そういった言語の壁を超え、またTwitterのような気軽さを携えたSNSといえるのが、「Instagram」です。

Instagramは、iPhoneの写真アプリの1つでiPhoneで撮った写真をLomoなどの所謂、トイカメラで撮った様にエフェクトをかけ、アップできるアプリです。
シンプルなその面白さと裏腹にTwitter,Flickr,Facebook,Tumblrといった既存のSNSを利用して画像を共有できるというソーシャルな面を持っています。Instagram自体のネットワークを利用しての共有も可能です。

懐に入り込んだ設計

「写真共有」というくくりでしたら今までも既存のものは数多あります。ただ、自分的にInstagramが他と違って良いなと思う点は、「1.プラットフォームとして基本、モバイルからのアクセス。2.その場で撮った写真に簡易にエフェクトを付けれる面白さ 3.モバイルから直接アップロードできる」といったとこ。Flickrと比較すると、デジカメで撮った写真をPCに取り込むところからがスタートになるはずです。そこすらもスッ飛ばし、画像でTwitする様な感覚は、エフェクトの力を使うとしても、かなり個々の感性の投影に近いといえるのでは。また、写真がメインである事で、課題であった言語の壁をInstagramはあっさりと超えてしまいました。今、自分がInstagram上でフォローしている人の中にはロシア語だったりフランス語の人もいます。でも、なんの心配もありません。ただ彼らがアップする写真を見て、良ければlikeのボタンを押す。自分の撮った写真をInstagram上にアップする。それだけで世界中の人と感性の共有ができます。もはや言葉すら必要ではありません。

その先の課題

商業ペースにするに当たっての広告設置の課題や、プラットフォーム=市場の規模というデメリット。また、利用者側からの「もっとこうしたい!」という要求への対応など、まだまだInstagramがインフラ提供側として持つ課題はあると思います。でも、黎明期の今だからこそ、ユーザーが知恵を絞りInstagramを利用した広告的な使い方もできるかもしれません。飲食店が位置情報を使ってメニューの写真を撮るのも良いでしょうし(既にそれに特化したFoodspottingというのもありますが)、コメントからクチコミのバイラルを狙うのありだと思います。前例が無い今しかできないことがきっとあると思うし、このアプリには、それに応えるポテンシャルがあると個人的には感じています。

もはや誰でも世界に簡単に感性をアウトプットし共有できる時代。Instagramは写真ですが、他のテーマでのSNSツールが、今後どんどん出てくるでしょう。きっと、20年後のデジタルネイティブの子供たちがTwitterを見たら「何だ。文字使うのか」とバック・トゥー・ザ・フューチャー2ばりの事を言いそうだなーと思う今日この頃。

 
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