「詰めの甘さ」を無くすための、たった2つのコツ
仕事をする上でミスはつきものです。
でも多くの人は、何事も完璧にこなしたいと願うものでしょう。そもそもで「完璧とは」という議論があるかもしれませんが「ミスしたって別に良いじゃん」なんて、胸を張って言う事ではないですし、信用に関わるという不安がそれを許しません。むしろ少しでもミスなく仕事をしようとする余り、顧客満足もおざなりにして本末転倒になっている例もチラホラ見受けられます。ただ、人が関わる以上、ミスはあって然るべき。ですので、そのミスをいかに少なくするかを考えるのが大切です。
詰めの甘さを生む要因
Webサイト制作に関して言うと制作時に、たくさんのチェック項目が存在します。想定されるデバッグを複数人でチェックし、パスして初めてローンチとなります。バリデートは機械任せとしても他のほとんどは人間の目で行われます。そこで生まれやすいのが「今まで大丈夫だったから、今回も大丈夫だろう」という根拠の無い安心依存の発想です。経験が生む功罪とも言えるかもしれませんが、車の運転と同じで慣れてきた頃が一番危険だと感じています。
マイルストーンに潜む心の地雷
あくまで個人的経験則ですが、なにかしらの区切りを迎える時、ミスが起りやすいです。決して「集中力が足りないからだ!」という精神論を唱えたい訳ではなく、むしろ「ここが一番大事」という今まで以上の集中力が緊張感を生み、今までできていた事へ意識が行かなくなってしまう事から、ミスが生まれる事が多いと考えています。脳科学的な事は分からないので裏付けがなくて恐縮ですが、同じ様な経験をされた事がある方も多いのではないでしょうか。
その対処法
詰めの甘さ=『「詰め」というイベント感が生む、注意意識の移行による日々のルーティンの慣れからくるケアレスミス』だと仮定すれば、その対処法は、注意意識を働かせないという方法が良いです。
チェック項目は必ずリスト化し客観的にチェックする。また複数人で行う事。その際、誰がチェックしたのか名前を明記するのも大切です。制作環境の制作物に対する意識にも寄りますが「誰かやるだろう」は誰もやらないと考えるくらいで丁度良いです。
あわせて「詰め」=ゴールを遠くに設定するのも良い手です。サイト公開をゴールとするのでは無く、公開後の打ち上げまでをゴールとする等。そうすれば、サイト公開の時点では「まだ道半ば」となり「もうすぐゴールだ」と思ったときには、既に本来の目的は達成しています。
かく言う私も今日が、今いる会社の退職日だったのですが、携帯電話を家に忘れてしまいました。特に意識はしていなかったつもりなのですが、普段する事の無い携帯の充電を外出前にしたからでしょう。またバックに入れる時、普段なら目視して確認しているのですが、今日に限ってはしませんでした。
普段チェックしている事でも無意識の緊張が注意を逸らし「大丈夫だろう」という発想に繋りがちです。また、経験はあくまで個人が体感した事実の積み重ねに過ぎませんし、ミスは、今の事情に状態がそぐわない時に生まれます。
都度、客観的な確認を実行しゴール(区切り)を想定より遠くに設定する事で、詰めの甘さの多くは防げます。それでもミスしてしまった時は、笑顔で素直に謝りましょう。一番大切なのは「ミスした後どうするのか」なのですから。
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