セミナー参加記録:CSS Nite Shift7
毎年恒例となっているCSS Nite Shift7に参加してきました。3年連続?とかですかね。
その年のトレンドを各ジャンルで振り返りつつ、今後についての旗印を立てる意味で毎年参加するのを楽しみしているイベントです。Twitterも盛り上がりますしね。
海外事例も多くとりあげられるので、情報収集の場として大変助かってます。ありがとうございます。
なので、今年参加してみて思ったことの感想など。
デバイスが人を選ぶ時代がきてるかも
スマホ利用が当たり前になっている昨今、長谷川恭久(@yhassy)さんが実際に街にでて、スマホの利用シーンや使い方のレビューをされている事の共有があったのですが、横向きで使うユーザーが現状少ないという統計が、個人的に気になったところでした。
電車内などで動画を観てる方をたまに見かけるけど、その場合は大抵、横向きが多い印象なんですが、最近はvineや昔からあるTumblrなどは縦画面の横幅で小さいながらも動画(アニメgif程度のものですが)展開しているサービスもあるので、今後は動画だから横という固定概念ではなく、縦での動画描写の最適解みたいなのが出てきても良いかなと。
正直、パブリックなスペースにおいてはスマホでの横画面いっぱいの描画ですら「隣の人の目が気になる」という心理も働くのかなとお話を伺って思ったりしました。
アクセシビリティは当たり前。でも実装側の事情との溝はまだ深そう
アクセシビリティについてのセッションが去年同様ありましたが、音声認識への意識がまだ制作側に足りないというのは大いに言えるところだなと共感しました。
ただ、そもそもで『目の不自由な人のためのサイト』というユーザーのセグメントを持つべきなのか、『目の不自由な人でも過不足なく情報を届けられる様に考慮すべき』は工数面等も含めて議論の余地がありそうな気がします。
現状の制作においてCSS3の実装でトピックであがる効果も健常者をメインとした見せ方の議論から、その枠は出ませんし、マークアップにおいては、いかに効率よく作るかがメインのはず。
もう一歩、踏み込んだ実装の必要性と、それを鼻にかけることなく、「当たり前にやってますけど何か?」くらいの世の中になるべきだし、実装者のみならずディレクターやプロデューサーの視点から考慮していかないといけない事だと強く感じました。
RWDの次のステージ
RWDの流行を追っていた去年~今年の流れから、本質的な部分で突っ込んだなというのが今年のセッションの印象でした。
見た目のレイアウトを合わせるだけでなくUAの点からユーザーの利用シーンにあわせるという発想。
プロトタイプを使った実装も多くなってきている事から考えてみても、既存のPCレイアウトの枠にとらわれず「利用シーンに則したデザイン」の方法としてRWDの活用が広まれば、ただのワンソースによるウィンドウ可変対応の使い方から脱皮できるのではないでしょうかね。
他セッションも通じて感じたのは『今後のコンテンツのあり方はどうあるべきか』でした。
それは対ユーザーへの見せ方もさることながら管理面でもそうです。流行りや傾向を通してみることで、普遍的な概念が炙り出され、ユーザーの場所、ニーズ、状況を加味した上で最適な解を提供する。そのために制作側が留意すべき事。かつ、効率的に進めるにはどうしたら(何を使えば)よいかということだと思います。
最近のフラットデザインの傾向をサイトに取り入れるか、チーム間のコミュニケーションを考慮した制作ツールにいたるまでディレクターは適材適所な選択が求められますし、実際、案件ごとにその解も違うとは思います。
それでも『本質を意識してユーザーに適切に情報を届けていくにはどうしたら良いのか』を常に頭に置いておきたいものですね。
ご登壇いただいたみなさま。お疲れ様でした。
また来年も期待しております。
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