Wednesday, October 9, 2024
 

Webディレクターだからできる”クリエイティブ”と”ビジネス”へのアプローチ

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7/3ですが、GarageAKIHABARA|株式会社イノセンティブさんにてフリーランスWebディレクターから見た”クリエイティブ”と”ビジネス”の使いドコロ・落としドコロという題で講義をする機会をいただきました。

当日は、あいにくの雨でしたが、それでもご参加をいただき1つのテーブルを囲んで和やかな雰囲気の中、講義させてもらいました。
改めてお声掛けいただきました株式会社イノセンティブ 合田さん、ありがとうございました。

講義の内容としては、普段からこのブログ等で常々書いている事を軸に、これからディレクターとして考えていきたいクリエイティブとビジネスへの携わり方、またそのために必要なことなどについてお話しました。

自分でも思ってた以上にマインドセット寄りのお話になる傾向があるなと思ってた上に、当日ご参加のみなさんのバックグラウンドが見えない状況でしたので、なるべく汎用的にかつ具体的にToDoへ落とし込む上での考え方をメインにしたつもりです。やっぱりマインドセットですね。うまく伝わっていればこれ幸い。

ディレクターのポジションからみたクリエイティブ

まず、最初にお話したのは、ウォーターフォール型をケースとした職域毎のポジションについてでした。いわゆるプロデューサーを最初とてエンジニアへと落ちていく流れですね。その中でディレクターの見る領域はビジネスとクリエイティブの両方であるという事。
ここでいう「見る」は「観る」という意味も含みますけど、ジョジョっぽくなるので、さておいて。

ディレクターは、基本的に実際に手は動かしませんが、成果物としてクリエイティビティを担保しなければいけません。
その担保のために必要な事は何なのでしょうか。スコープがハッキリとした要件定義なのか、網羅的なペルソナなのか、超人的なリソースなのか(え)。
個々のケースによって要素は様々あるかと思いますが、自分にとって一番クリエイティビティを担保する上で必要だと思うのは常日頃から時間だと定義しています。

最も基本的な要素であるからゆえに、制作のために必要な時間について無頓着なディレクションをする事が炎上を招いている事。そうならないためにディレクターはどこにポイントを置いて調整をすべきかについてお話をしました。

クリエイティブ力を上げるのは日々のPDCAから

またプロジェクトを進めるためにはスタッフの力はかかせません。しかし、プロジェクトを進行する事、また納品自体が目的化している場合、プロジェクトが属人化し、それが慢性化している事をよく見かけます。

さしあたっての対応としては問題ないかもしれませんが、ナレッジやノウハウが1人に偏ってしまうと、当人が休暇もしくは離脱した時にチームとしてのパワーは当然下がってしまう事になります。

ディレクターは、常日頃からそれらの事態に備える意味でも、スタッフ間でのナレッジの共有に目を配るべきだと考えています。

ウォーターフォール型、アジャイル型問わずスタッフ間で見える部分と”見せない部分”はあるもの。
そういった溝を常日頃からフラットにし、チームビルディングのプランへと昇華させる施策化するのは、本来ハブのポジションにいるディレクターが向いているはずです。

プランができれば、Do、Check、Actへと小さいPDCAを回す事から始める事で、スタッフにも新しい気付きや、そのポジションだからできる改善策のアイデアもあるはずです。それらをみすみす寝かしておくのはもったいないと思いませんか?

目先の案件だけを見るのではなく、その先を見越した下地作りをいかにして習慣化させるかが、これからのディレクターにとって大事な視点となってくるでしょう。

ディレクターのポジションからみたビジネス

次にお話をしたのはディレクターのポジションからみたビジネスへの携わり方についてでした。

世の中において絶対的に「こうすれば売れる」というものは存在しません。その前提の中、クライアントのビジネスをWebを使ってどう援助していけば良いのかをディレクターは考えていく必要があります。

多種多様なユーザーのニーズに網羅的に答えていくのか、それともターゲットを絞った上でサービスをアジャストしていくのか。
答えは、これも個々の状況によるかとは思いますが、大切なのは商品の価値のバリエーションは多いほどよいという事です。

そのためにディレクターは常日頃から「たられば」を多く言える発想を持つと良いでしょう。「今の条件より、こうすれば、こうすることもできます。こうなったら、想定の結果はこうです」と言った具合です。

最後の決裁はクライアント側のキーマンもしくは上長になるかと思いますが、たくさんの可能性を論理だてて話せるということが大事です。

つまり、そもそも絶対的な方法がない中で論理的に可能性をあげるということは結果的に「今やるべき事を絞り込む」という事に繋がるからです。
雲をつかむような話でもせめて雲を作ることはできる。そのためには何が必要なのかを具体的にあげていく。詭弁かもしれませんがイメージ的にはそんな感じです。

そして、そこからの仮説を軸に検証を繰り返す事でターゲットであるユーザーへと徐々に寄せていける様になります。そのための環境や雰囲気をいかに作るのか。

それがディレクターがビジネスと関わる上でこれから大事な点になるでしょう。

”当たり前”を当たり前にやるために

クリエイティブもビジネスも、どちらもポイントとなっているのは、日々のPDCAをいかにして回すかという結論で今回はお話をしました。

答えはそれぞれあってしかるべきですし異論反論もあるでしょう。
しかし、当たり前な部分へのケアができてない環境は自分が見てきた限り、まだまだ多くあると思うのです。
先や上を目指すより前にまず足元を固める姿勢、そこからの積み重ねがあってこその先や上、枝葉末節のTipsの話に行くべきだと思います。

自分自身、努力や頑張るという言葉は、あまり好きではありません。
だからこそ、そういったプロセスをいかに楽しく当たり前にできる様に今どうしたら良いのか
そのためのちょっとした工夫にこそディレクターのクリエイティブの面白さがまだまだ残っているのではと感じています。

改めて、当日ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
また機会があれば、よろしくお願いいたします。

当日、ご紹介したスライドを下記にアップしました。ご興味ある方はご覧下さい。
※有料のイベントでしたので、一部抜粋版となっています。ご容赦のほどよろしくお願いいたします。

 
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