Thursday, August 17, 2017
 

今後の広告戦略におけるGoogleアナリティクスのあり方について@CSS Nite LP, Disk 19

10/15にベルサール神保町で行われたCSS Nite LP, Disk 19「アクセス解析:事例紹介とGoogleアナリティクスの新機能」に参加してきました。

サイト更新においてGAの導入は、徐々に当たり前になるつつある昨今、逆に膨大なデータが取れてしまうため、どう扱えば良いのかというご相談をいただくことがよくあります。総じてマーケティングをする上で都合の良い数字を扱うのは前提としてあり、また混乱を避けるためクライアントへは、PVやUUについての説明に留まることがよくあります。
今回は更にGAの機能を生かし、ターゲットをはっきりとさせる数字の扱い方を学べればと思い参加しました。

今回ご登壇されていたのは、大内範行(グーグル) @ouchicom 石本光司(DMM.comラボ) @t32k
小川卓(リクルート) @ryuka01 いちしま泰樹(Cinci) @makitani 熊谷伸志(イー・エージェンシー)@shinger 中島直樹(ネットイヤー)@naoki_nakajima の6名の方々。
マーケティング的なアプローチから具体的な機能の紹介まで幅広く聴講することができ、個人的にかなり実りの多い回となりました。その中で印象に残った点をいくつかご紹介したいと思います。

 

アクセス解析思考の磨き方〜木を見て森を見ずにならないように〜

最初のいちしま泰樹さんの講義は、ご自身が語られていた「マーケティング視点で改善を案内する。」という点に深く共感しました。その中でアクセス解析で陥りやすい「木を見て森を見ず→木の葉チェックになってしまう」事の怖さについてが印象的でした。他の登壇者の方も都度、引用されていて、GAの数字と付き合う上で「必ずマクロからミクロへ落とし込む」という視点は持つべきなのだと実感しました。

また、「目的意識を持つこと」、何のために解析をするのかという事を改めて問う事の重要性。指標が多く存在するGAのデータの中で、目的を明確にするためのツール(OGSMシート)を活用し、ブレの無い運営を目指すという視点は、道具としてGAを活用する上で大切な事だなと感じました。

 

大規模サイトにおけるGoogleアナリティクス導入から成果まで〜Webデザイナーがアクセス解析に携わってみて〜

石本さんは、淡々とした語り口の中にポイントで面白い表現があったりスライドもセンスがよく楽しく聴講させていただきました。
DMMという大規模サイトがサンプルのお話で、たくさんの人数がサイトに関わる環境においてのGAの扱い方のお話でした。職種間の共通言語としての数字。そのための解析。という印象を受けました。

具体的には、大規模サイトではGAのデータが煩雑になるためプロファイルの最適化が必要。しかしGAには50,000URL以上は処理できないという問題がある(GA Premiumでは100万件まで可能)。
そのためハイレベルサイトマップを作成しサイトの概要、導線を俯瞰で把握しコンバージョンの箇所を明確にする事で、不要なURLをカットするという手法を取られていました。またCVのデータからユーザーの離脱回避をデザイン面からアプローチする事で改善された実例は、マクロからミクロへのアプローチとして好例だと感じました。

 

「なでしこJAPAN」に見るアトリビューションの重要性と最新動向~Googleアナリティクスの新機能「マルチチャネル」活用術~

小川 卓さんのセッションでは、アトリビューションの概念とGAの新機能であるマルチチャネルの活用方法についての紹介でした。
アトリビューションは、CV(目標)に到達するまでの様々な流入や経緯を「貢献(アシスト)」として評価し、より効率的な配分を考えるマーケティング手法で、今まで感覚値で評価されがちだったバナーやMLなどを数値化するという概念。具体的な目的としては、流入元の再評価を元に適切な予算配分を行い、サイトのコンバージョン数を増やすという事になります。

それらの具体的な数値を取る上でマルチチャネルを活用。アシストコンバージョンが見れたりコンバージョン概要図が見える事でより戦略的な広告出稿ができるというのが新鮮でした。
アシストコンバージョンは、アシスト分析と起点の分析=1回目の流入元についての評価があり「ビッグワードは起点、ブランドワードは終点」という傾向があるとの事。また、コンバージョン経路やユーザー単位でキーワード、経路を判定できる。フィルタリングも可能なので、施策の結果を記録する事で「効果予測」の材料になるのは、感覚に頼らない施策が打つ上で大きな武器になると感じました。

ただ必要なデータの定義と取得方法や成果の振り分けをどうするのかなど課題もあり、個々の企業によってローカルルールでの運用が主流になるのかなと。そのあたりの共有ができる様になると面白くなると思いました。

 

新しいGoogle アナリティクスを使いこなそう〜現場で効果的だった分析と、新機能を実践的に〜

ラストの大内さんのセッションは、最近話題になったGAの新機能についての紹介が主。
無駄にカッコイイ(笑)リアルタイムレポートや、サイトの速度測定の活用法、スマフォサイト解析への取組みなどでした。
その中で都度、述べられていたのですが、これらの新機能で「チーム間のモチベーションのアップにつながる」という視点が、いかにもGoogleらしい考え方だなと。
データを共有する事は当然であり、UIやデータからのモチベーションアップでサイトへFBさせるという発想はデータしか観ていないマーケティング屋さんには無い発想。企業サイトでアクセス解析してる人の多くは解析の必要性を理解していない上司から半ば無理矢理指名されたWeb担当者が多く、データ共有まで考えが及ばない事が多いと感じていたため、こういう考えが広く浸透すると良いなと感じました。

 

今回のCSS Niteで、どの方の講義にも共通して言えたのは「消費者行動の把握(AIDMA)の中でGAをどう扱うか」だったと思います。つまりデータの向こうにいるユーザーを常に意識し、その上でGAのデータを効率的に活用する事。またデータは必ずサイトへFBし改善更新をする事で初めて生きるということだと思います。

GAをただのログ集計ツールに止めてしまうのか、ユーザーの細かい挙動(イベント)も目標としてCVし、仮説検証を繰り返しているサイトでは、その効果は言わずもがな。
データを扱う人のリテラシーが向上し広告戦略のツールの1つとしてGAの価値がより高まると制作側との相乗効果がもっと加速度的に期待できる。そんな希望がもてる回でした。

 
関連記事

Tags: , ,