Friday, December 15, 2017
 

あなたの「SNSがつまらない」2,3の理由とこれから

r63少し前の記事ですが、気になるニュースがありました。

10代のFacebook離れが加速しメッセンジャーアプリにユーザーが流出

海外の事情のニュースなので、日本国内においてはまだしっくりとくる内容では無いかもしれませんし、自分の周りで10代のユーザーがそもそもでいないので裏が取れていないというのはさておき、2,3年前のFacebook自体の勢いの衰えというのは個人的に肌で感じ始めているところです。
ただ、かつてのmixiの時とは若干、毛色が違うようにも感じます。

『人や人脈』をコンテンツ化する事のダサさ

Facebookおよびmixiなど大きなSNSサイトのコンテンツは『人』そのものでした。その繋がり(サービス)内でテキストや画像、動画といったツールを使いコミュニケーションをとる事自体がSNSにおけるサービスの本質です。オフラインにおいても人脈は大事と声高に語るビジネス書もありますし、それにおいて否定をする気がないのですが、ことコンテンツという括りおいて、もはや人自体を主軸にする事は時代の変化か終わり告げはじめてる気がします。

先述の記事内にある通りFacebookのアクティブユーザーは12億人。1ユーザーがつながっているアカウント数の平均もおそらく100〜150は優に超えているでしょう。以前はWeb界隈の人がメインで使っていたツールという事もあり、近況を語るというよりはWebで拾ってきた記事やサービスへの個人的意見やセルフブランディング的な扱いが多かった(今でもありますが)ものの、最近は、一般主婦層やWeb以外の業界の人にとってもすっかり市民権を得たサービスです。その一方で、サービスに人が増えるという事はサービスのクオリティを担保する事は困難となりがちです。

SNSはただの箱

そもそもでSNSという性質上、人と繋がる事自体を目的としているので質も何もないのですが、ユーザーとしてそのサービスを使う以上、『受け手の目線からコンテンツに何かを期待する』というのは感覚として存在するはずです。おそらく10代のFacebook離れの背景には「期待するコンテンツの質がそこにはないから」というのが理由な気がします。
まるで常連だらけの居酒屋で愚痴の言い合いばかりの友達ごっこのような不毛さ。10代なので酒は無いにしても、それに似たヌルい空気感をすでに感じているのではないでしょうか。

SNSはただの箱です。しかしユーザーはその中身に期待をしてしまうものです。サービス提供側はそこのクオリティは担保していません。自分の普段の生活から出会った人達が可視化されるだけです。ユーザーとサービス側で期待のズレが生じるのは、コンテンツのメインが『人』だからと言わざるを得ないでしょう。

前々からSNSにあがるテキストやコンテンツを冷静に見ると自分の生活において重要もしくは刺激となる内容の割合は低いという事は話されてきました。もちろん個人のアカウントで何を語るかは自由ですが「他人がどこでラーメンを食べただとか、子供がどうとか言われても知らんがな」というのが率直な意見。また逐次、暗黙的に反応を求めることからのSNS疲れ、そして「SNSがつまらない」といった意見へと繋がる流れもその一端のはずです。
※「SNSがつまらない」という意見に関しては自身の成長や属するコミュニティへのコミットのズレなども背景にはあると思いますが。

人のコモディティ化

SNSというツールが当たり前になった事によって、人や人脈のコモディティ化に拍車がかかったと言えるでしょう。繋がる事が当たり前となった上で、発信者、受け手の立場としてサービスに何を求めるのかがより先鋭化しつつある。そこに敏感な10代のユーザーにとって目的があやふやな巨大SNSは魅力を感じないという事ではないでしょうか。

以前、Instagramというサービスが良いという記事を書きましたがSNS的な繋がりを基板としながらもコミュニケーションは基本、写真のみ。他にvineもそうで、そちらは動画でのコミュニケーションがコンテンツとなっています。広義にはtumblrもありますが、あちらもブログという体裁でありながらコンテンツの独り歩き(reblog)をさせる事で良い意味でユーザーの顔が見えないスタイルを取っています。

もはや、盲目的に「とりあえずSNSプラグインを付けておけばいい」といった発想や、人や人脈自体をコンテンツとする時代は終わり、その先にどういったコンセプトを設けるかが今後のWebサービスにおいて重要な要素となるでしょう。
コンテンツやコンセプトからセグメントされ、より先鋭化された中で各ツールごとに多様化した人脈が形成される。それがこれからのWeb上での人との繋がり方であり、あるべき形なのかもしれません。

 

Podcastを100回やってみて今思うこと

rr32随分前ですが、一度ご紹介しました@cremaさんと@necozeさんとの3人で続けてきたPodcast『純喫茶エピソード』が、遂に100回目迎えました。

足掛け2年ですね。早いような短いような。
コンセプト自体も「眠れない人が聴いているうちに眠くなる、日曜深夜配信のまったりポッドキャスト」と銘打ってだけあって、気負わずにいられたのが大きい部分かなと。

あと3人ってのが良かったですね。1度だけカネダ1人だけって回もあったりしますが、クロストークでの進行がメインになるので、なかなか飽きがこないしバックボーンがそれぞれ違うので良い刺激になる。
録音/配信のしやすさもありますが、純喫茶とは別に1人で大喜利っぽいPodcastをやろうかなと思ったこともあるけど、たぶんそれだと続かなかったでしょう。

何を伝えたいか

先日に参加したプレゼンのセミナーでも感じたのですが、自分が今後Podcastをやる上で考えていきたいのは『何を伝えたいのか』ってところかなと。

例えばガジェットの話でもなんでも良いんですが伝えるテーマが『ガジェットの便利さ』なのか『ガジェットの値段』なのか、単純に『ガジェット買った自慢』なのかで、伝え方が変わってくる。

Podcastは基本、耳からの伝達のみなので(ビデオPodcastは除く)その伝えたい部分にもっていくまでのトークの構成とか、やっていくうちに凄く意識する様になってきたのが、このPodcastをやってみて一番変わりましたね。できているかは別だけど。

あと、このPodcastを始めるときに3人で「無理しない」と決めたのも大きい。
続けることをあえて目的化したことで良い意味で1つ1つの回がライトな感じに捉えられて、心情的に楽になったのは良かったですね。

今後も続けられる限りはやっていければと。引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

 

セミナー参加記録:CSS Nite特別編:西脇 資哲のスーパープレゼンセミナー

x90ちょっと時系列が前後しますが引き続き、最近受けたセミナーのレビューなど。

セミナーの内容ってなかなか自分の中での咀嚼ってのが難しかったりもしますけど、ちょっとずつアウトプットする事で、何年後かに身になれば良いなと思う所存。いつかはわからんけどね。

特に今回参加したセミナーは、日々の仕事をする上で今後の進め方の参考にしたい要素が多かったのが印象的。また『参考』という枠にちょうど収まる感じも個人的に良かったかなと(※理由はのちほど)

12/11 CSS Nite特別編:西脇 資哲のスーパープレゼンセミナー

品川のマイクロソフト本社内で行われた本セミナー。CSS Niteの特別版という事もあり告知を見て、即効で申込み。
いやー、マイクロソフト、久しぶりでしたね。新宿にあったころに中の人で働いてた(とはいえ、Webと関係ない部署でしたが)こともあったので、初めてなのに懐かしい、そんな気分でした。

プレゼンは誰でもできるテクニック

MS社員でありエバンジェリストの肩書きもお持ちの西脇 資哲さんがご登壇のセミナー。
通常、プレゼンというとS・ジョブズやTEDなどを思い浮かべて、「スーパーな人がやるもの」と思いがちですが、そんな事はなくプレゼンは『誰でもできる』『少しだけ努力がいる』という事。

具体的なテクニックの解説は避けますが、拝聴していて感じたのは昔個人的にちょっとだけ演劇をカジッた経験があるんですけど、なんとなくそれに通じるところがあるなーと思いました。
要するにただ自分の言いたいことを言うのはなく『何を伝えるのか』を、最も魅力的にブラッシュアップした一つの形なのだなと。

51snXC6zQ-L._AA278_PIkin4,BottomRight,-41,22_AA300_SH20_OU09_言葉についてもちょっとセリフっぽい言い回しをする事で、相手にどういう印象を与えたいのか、そこに留意するかしないかで、プレゼンがただの説明になってしまう。
演劇もまさにそうで、ただセリフを覚えて言うだけだったら誰にでもできる。でもそのセリフに命を持たせて『生きた言葉』にするのは個々の力だったりするんですよね。

そこの勘所みたいなものを再確認した、そんなセミナーでした。
現状では、プレゼンする機会って個人的には少ないので参考という枠で留まるんですが、今後セミナーに参加するときに「自分だったらこう言うな」と考えながら参加するくせがつきそう。(西脇さんもそれが成長のコツだと言われてました)

演劇のセミナーではないので、誤解なきよう念の為。
ただ人に「何をどう伝えたいのか」というところはWebであれ他業界であれ根っこのところは一緒なんですよね。

 

セミナー参加記録:CSS Nite Shift7

banner-CSSNiteLP31毎年恒例となっているCSS Nite Shift7に参加してきました。3年連続?とかですかね。

その年のトレンドを各ジャンルで振り返りつつ、今後についての旗印を立てる意味で毎年参加するのを楽しみしているイベントです。Twitterも盛り上がりますしね。

海外事例も多くとりあげられるので、情報収集の場として大変助かってます。ありがとうございます。
なので、今年参加してみて思ったことの感想など。

デバイスが人を選ぶ時代がきてるかも

スマホ利用が当たり前になっている昨今、長谷川恭久(@yhassy)さんが実際に街にでて、スマホの利用シーンや使い方のレビューをされている事の共有があったのですが、横向きで使うユーザーが現状少ないという統計が、個人的に気になったところでした。

電車内などで動画を観てる方をたまに見かけるけど、その場合は大抵、横向きが多い印象なんですが、最近はvineや昔からあるTumblrなどは縦画面の横幅で小さいながらも動画(アニメgif程度のものですが)展開しているサービスもあるので、今後は動画だから横という固定概念ではなく、縦での動画描写の最適解みたいなのが出てきても良いかなと。

正直、パブリックなスペースにおいてはスマホでの横画面いっぱいの描画ですら「隣の人の目が気になる」という心理も働くのかなとお話を伺って思ったりしました。

アクセシビリティは当たり前。でも実装側の事情との溝はまだ深そう

アクセシビリティについてのセッションが去年同様ありましたが、音声認識への意識がまだ制作側に足りないというのは大いに言えるところだなと共感しました。

ただ、そもそもで『目の不自由な人のためのサイト』というユーザーのセグメントを持つべきなのか、『目の不自由な人でも過不足なく情報を届けられる様に考慮すべき』は工数面等も含めて議論の余地がありそうな気がします。

現状の制作においてCSS3の実装でトピックであがる効果も健常者をメインとした見せ方の議論から、その枠は出ませんし、マークアップにおいては、いかに効率よく作るかがメインのはず。
もう一歩、踏み込んだ実装の必要性と、それを鼻にかけることなく、「当たり前にやってますけど何か?」くらいの世の中になるべきだし、実装者のみならずディレクターやプロデューサーの視点から考慮していかないといけない事だと強く感じました。

RWDの次のステージ

RWDの流行を追っていた去年~今年の流れから、本質的な部分で突っ込んだなというのが今年のセッションの印象でした。
見た目のレイアウトを合わせるだけでなくUAの点からユーザーの利用シーンにあわせるという発想。

プロトタイプを使った実装も多くなってきている事から考えてみても、既存のPCレイアウトの枠にとらわれず「利用シーンに則したデザイン」の方法としてRWDの活用が広まれば、ただのワンソースによるウィンドウ可変対応の使い方から脱皮できるのではないでしょうかね。

他セッションも通じて感じたのは『今後のコンテンツのあり方はどうあるべきか』でした。
それは対ユーザーへの見せ方もさることながら管理面でもそうです。流行りや傾向を通してみることで、普遍的な概念が炙り出され、ユーザーの場所、ニーズ、状況を加味した上で最適な解を提供する。そのために制作側が留意すべき事。かつ、効率的に進めるにはどうしたら(何を使えば)よいかということだと思います。

最近のフラットデザインの傾向をサイトに取り入れるか、チーム間のコミュニケーションを考慮した制作ツールにいたるまでディレクターは適材適所な選択が求められますし、実際、案件ごとにその解も違うとは思います。
それでも『本質を意識してユーザーに適切に情報を届けていくにはどうしたら良いのか』を常に頭に置いておきたいものですね。

ご登壇いただいたみなさま。お疲れ様でした。
また来年も期待しております。

 

セミナー参加記録:# fc0設立5周年記念!公開MTG& takram design engineeringのセミナー

m39-5このところ忙しかったため、その反動のせいか、11月の末から今月にかけて立て続けにセミナー参加する機会が増えました。

小さい規模のものから300名が参加するものまで様々でしたが、どのイベントも得るものが多く来年以降の自分の良い糧になりそうな、そんな気分でいっぱいです。懇親会などで人と出会う機会も増えたので、今後につながれば嬉しいかぎり。

例によってインプットばかりではアレなので、今回からいくつかの回に分けてレビューという形でアウトプットできればと思います。

もし一緒に参加された方がいらっしゃれば、ご意見などいただけれると嬉しいですね。共有できる事項について、自分だったこう思うみたいな議論って個人的に好きなので。

11/28 #fc0設立5周年記念!公開MTG

普段からお世話になっている藤川 麻夕子さん(@fuuri)と山本 和泉さん(@izuizu)からなるユニット:#fc0さんが設立5周年&公開MTGをされるとの事で参加しました。

個人的に#fc0さんのお仕事には興味があり普段どういう仕事の進め方をされているのか根掘り葉掘り聞けるチャンスでした。
内容としては公開MTGと形ではあるもののお二人の過去、今、未来についての紹介+プレゼン?といったところ。外からだと仲睦まじいお二人も喧々諤々の時もあるとの事で、気苦労、お察しいたします(え)みたいな部分も見れましたね。

懇親会時には生々しいお金の話も伺えて、元々お二人ともフリーランスからスタートされたという点も凄く参考にさせてもらえました。顧客の選び方(自分たちがやりたい事やスコープの先鋭化)、キャッシュ・フローへのシビアな姿勢などなど。

伺っていて一番思ったのは、「あー、すごく出会いを大事にされている方々なんだな」という印象。山あり谷ありの中、ツライ時に助けてもらえる存在って大きいんだなと改めて深く感じた、そんな会でした。

12/5 takram design engineeringセミナー

こちらも普段からお世話になっている技術評論社の馮さん(@tomihisa)のセミナーでした。
技術系月刊誌やオンラインメディアを通して「コミュニケーション」「活字」「編集」の観点からのテクノロジーの変化についての講義でした。

活字文化をベースとして、メデイアの変遷を辿るといった内容で、90年代〜からの社会情勢の話もあり、背景がイメージしやすい内容でしたね。サン・マイクロシステムズとか懐かしかった。

それらの思想がUNIXへ通じ、現状のMac OSまでつながっているというのは、歴史が浅いと揶揄されがちのこの業界においても、しっかりと受け継がれていくものなんだなと感慨ひとしおでした。

これからのメディアにあり方についても考察されていて、大きくうなずける部分もあり紙媒体を基板としたメディアのこれからは、電子書籍も含め未知数であるからこそ、チャレンジングなビジネスになっていきそう。

既存のUI/UX、コンテンツの話と上手く絡んでくると、もっと見せ方の面で幅が広がってくるんでしょうな。
現状はそれらがバラバラだったりデバイスありきの議論になっているのはもったいないなと翻って感じたセミナーでした。

(次回は12/9週で受けたセミナーについてお送りします。)