Thursday, June 29, 2017
 

第30回WebSig会議に参加しての感想と自分が考えるWebディレクターのスキルセット

6/23に渋谷のmixi本社で行われた、第30回WebSig会議「Webディレクターの過去・現在・未来~これから求められるスキルセット・マインドセット」を聴講してきましたので、雑感など。

Webディレクターというテーマは、Web業界にとって、なかなか扱いにくいテーマなのは、わりと知られています。

大きい理由は「Webディレクター」の定義が、個人や企業によってマチマチな事

おそらくですが、マークアップエンジニアや、Webデザイナーの場合、使うツールから(例えばマークアップならコーディングのエディター、デザインならPhotoshopなど)定型的にイメージがしやすいというのがあると思います。
しかし、Webディレクターには現状、「ディレクターだからこのツールを使う」というのは具体的にはありません。ディレクションに特化したツールより、「これを使ってディレクションしてる」という程度にとどまります。

そのため、外堀がボンヤリしているのが、端からみて「Webディレクターってどんな仕事?」という印象を生んでいる要因の1つなのかもしれません。

今回のWebSig会議のテーマは、スキルセット・マインドセットという事もあり、その辺が定義される事を(あの場だけでも)個人的に期待しておりました。

印象に残った点

名村晋治さんの「業界特化のディレクションについて」、内山和幸さんの「自社サービスのディレクションについて」、谷口正人さんの「キャリアパスについて」といったところ。
それぞれに自分のWebディレクションのブラッシュアップに良いキーワードをもらえたので、今後より突き詰めていければなと思いました。

特に業界特化のディレクションについては、長年疑問があって「1つの業界に特化してしまうと、クライアントの競合からの引き合いを避けられるのでは?」というのがあったので、また機会があれば、その辺りのやりくりについて伺ってみたいもの。

あと、谷口さんセッションはWebSigではありえないほど「オッパイ」の単語は連発されていましたが、
個人的に『真面目にバカをやってお金を儲ける』って、凄いスキルだと思うんですよね。
それが許されるキャラクター作りって、それなりの計算とコミュニケーション力と時間が必要だと思うので、『自分がWebディレクターとしてどういうポジションにいたいのか』を考える大事さを再認識できました。オッパイはアレですが。

なので登壇の内容としては、登壇の方々のケースを通しての「サイトディレクション時のマインドセット」が主だった内容でした。
正直、少しバラバラな印象があったので、最後の登壇者全員でのディスカッションは、試みとしては面白かったですね。
ただ、もう少し、登壇者同士のクロストークが噛みあうともっとよかったかも。

自分が考えるWebディレクターのスキルセット

前述に触れましたが、まだWebディレクターって「このツールが使えないとダメ」っていうのが定義されていません。
でも、「これができないとディレクションできないよね」っていうのはあります。

自分が思うWebディレクターにとって必要なスキルは、

  • 「誰が、何を、いつまでに、どうする」をドキュメントに落とし込める能力
  • クライアントのリテラシーに合わせた「ストーリー」を語れる能力
  • 「できます」「できません」ではなく「○○したらできます」「○○していただければ、こういうふうにもできます」と仮定を立て、想定される解が語れる能力
  • 常に自分で判断し提案の是非を確認する能力
  • スタッフ間の共有に抜けがない様、エビデンスに残し、周知するアーカイブ力
  • 絶対に期日に間に合わせる(期日いっぱいまで使う)先読み力。

正直、挙げたらキリがないですし、マインドセットとスキルセットはディレクターの場合はどうしてもグラデーションにならざるを得ない部分があります。
逆を言えば、上記を満たせればツールはパワポでもbacklogでもサイボウズでもなんでも良いと思います。
それをベースに個々の環境や案件によって、チューニングしていくしか方法は無いかなと。
ITILなど、プロジェクマネージメントに通じる資格もありますが、持ってなくてもなれてしまうのがディレクターの諸刃なところかもしれません。

セミナー内でもディレクターがプロジェクマネージャーやWebマスター、プロデューサーと混同されている部分がありました。
それだけ分かりづらいという事なんですよね。
自分は「プロジェティスタ」という肩書きを名乗っていますが、個人的にはプロジェクトが完遂さえすれば、
肩書きは”対チーム(スタッフ)に関しては”なんでもよいと思います。(対外的には必要でしょう)
ただ、本質は「職能をたらしめるスキルが大事」というのも見逃せない点だと思います。

今回、Webディレクターをテーマにしたセミナーに参加して、逆説的に「Webディレクター」の立ち回りの幅の限界と可能性を知れたと思います。
今後もこういった機会が増えていく事で、フワフワとしたディレクターのコアの概念が共有されていけば、
より業界全体のスキル向上にも繋がっていくと感じました。

-それにしても#websigの盛り上がり方はすごかったですね。
興味のある方は以下からどうぞ。

http://togetter.com/li/325924

-本記事を下記ブログでご紹介いただきました。
ありがとうございます!

■OL男子の4コマ書評
WebSig感想メモとオッパイ

■家入明子のメルヘン黒革の手帳
第30回WebSig会議に参加してきたよ!その2~会議当日です~

 
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