ビジネスにあったソーシャルメディアを選ぶ時の5つのポイント
この記事は、クライアントへの提案を考えているWebディレクターさん、また、これからソーシャルメディアを始めようとしている方への記事です。
Twitterやfacebook、mixiに果てはセカンドライフなど。ソーシャルメディアの枠組みは広く、世界規模では新しいサービスが生まれては消えていきます。その玉石混交の中から、あなたが、そのソーシャルメディアを選ばれた理由は何でしょうか。
また、これから始めるという方は、数多あるサービスの中、どのサービスを選べば良いのか迷ってしまう事でしょう。プロのWebディレクターの中にも、クライアントの都合にあったサービスを提案する上でどれが良いのか分からないという方もいる事でしょう。今回は、若干ビジネス寄りにソーシャルメディアサービスを選ぶ時のヒントをご紹介します。
1.ビジネスニーズにあっているか
重要なのは、クライアントのサービスとニーズが何かを分析する事です。
B2Cのサービス展開から、顧客への情報提供が目的ならTwitterとFacebookが適しています。また、頻繁に製品のデモ、ハウツーなどをしたい場合は、YouTubeにチャンネルを設ける事も良いでしょう。他には、パートナー、リセラーとの交流が中心の企業であるという社会的認知のある企業でしたら、専門家との関係を構築できるLinkedInもあります。また日本には未上陸ですが、年内には日本語版が出るという話もあります。
要するに、目的ありきでツールがあるという事が第一です。ツール名を先に出して、それを使う事ありきにならない様、気をつけてください。
2.始めやすさ
クライアントの中には炎上を危惧して二の足を踏んだり、運用体制が整わず後回しになってしまう事もあるでしょう。他には担当者の方のリテラシーに不安があるなど「中の人の都合」で、せっかくの情報とユーザーの接触のチャンスを逃してしまうのは、もったいないです。
その際は、Twitterをプラットフォームとして、「まず始めてみる事を勧める」のが良いでしょう。 いきなり複数のSNSに手を出さず、まず1つ始めてるみる事でノウハウも貯まります。その後、Facebookなどに徐々に範囲を広げていけば良いのです。欲張りと引っ込み事案を打破する上で、「お手軽感」も重要です。
3.プライバシーの扱い
Facebookは、現状5億人のユーザーがいます。それらのユーザーに対して自身もしくは企業アカウントとしてどこまでプライバシーを公表するのかは考えておくべき事項です。
顔や実名を出しての広報担当者を立てるのであればFacebookは適していますが、企業イメージとしてそれらをリスクと感じる場合はTwitterの方がシンプルな情報になるため、適していると言えるでしょう。
4.コンテンツ
頻繁にユーザーにコンテンツの更新について、プッシュする必要がある場合は、アクティブなブログを維持し、自分のFacebookやTwitterのアカウントと同期する方法が良いでしょう。 Facebookのアプリなら「My blog posts」TwitterならWPの場合「WP to Twitter」等があります。
共通して言えるのは、クライアントのサービスがプッシュ型のコンテンツであるという見極めが必要という事。複数のSNSをまたいで拡散をさせる事で、効果が膨らみます。
5.カスタマイズ性
個人的な経験則ですが、サービスをそのままデフォルトで使用するという事はほとんど皆無です。つまりカスタマイズのしやすさが重要となります。
機能的なカスタマイズもありますが、特にクライアントは、自分の企業イメージもしくはそれに沿ったカラーマネージメントをFacebookのページやTwitterの背景、アイコンなどに設定する傾向があります。ユーザーとしても、その企業である事が認識しやすくなりますので、拒否する理由は無いでしょう。
ページを設計する際に多くの柔軟性を提供できる事を考えると現状は、Facebookページの制作が良いかもしれません。
これらは、あくまでサービスを選ぶ際の考え方の柱としてオススメする限りです。
情報を提供する側として一番考えらなければならないのは、「どんな情報をユーザーが求めているか」です。その情報の質を見極め、適所のプラットフォームに乗せる事が大事です。
また、使ってみて始めて分かる、そのサービスのメリット・デメリットがあります。何がメリット・デメリットになるのかも都合によって変わってくるでしょう。それら状況判断と選択力を養う上で上記の考え方がお役にたてば幸いです。
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