Friday, March 29, 2024
 

フリーランス開業1年経過して今思う事

6/3を以って私金田が、フリーランスとして開業をして丸1年が経過しました。

1年なんとかやってこれたのも、ひとえに周囲の皆様方のお陰と感じております。
この場を借りて、お礼申し上げます。

ただ、特に際立って「あー、1年経ったかー」という実感は無くて、
単に、一年前、税務署の開業届を出してから1年経ったのだなと感じです。

ある種、通過点にすぎないという感覚が先に来ているのが原因だとも思います。
それはそれで肩肘張る事もないので、良いことなのかなと。

1年経って変わった事

1年間、フリーランスとして色々な方々とお仕事をさせていただく機会やお会いする機会が増えました。
それにより、「人と会う」という事の大事さと難しさを改めて感じる事が多かったです。
そこまで辛い思いをしている訳でもないですが、
フリーランスになった事で逆にサヨナラになってしまった方々もいるのは事実です。

あと、キャッシュ・フローについて考える機会が増えたのは、自分としては良い刺激になりました。
初めての確定申告の時は、ちょっとドキドキしました(やましい事は無いです)が、
フローとストックの考え方や、ゲインをいかに捉えて運用していくとく感覚は、
実際にやってみて初めて身につくものだと思います。
お小遣い規模ではなく生活レベルで体感する事で、その難しさと楽しさを知れたのは、大きい収穫でした。

適材適所に動く

自分のメインの仕事はWebディレクターなので、案件によっては、依頼先に常駐をする事もあります。
気分としては、インディーズの派遣みたいな感じもありますが、個々の会社さんでの文化があるので、
「どこそこだからやりやすい」っていうのは、あまり感じた事があります。そのまた逆もしかりで。

求められてる役割から、いかに最善の結果を導くかをストイックに徹する事が大事で雇われの身が逆に、
傭兵の様な、ゴルゴの様な、Aチームの様なマインドにさせてくれる効果が高いと個人的に思います。
良い意味で依存してないからなのかもしれないですね。

『仕事』って?

この1年、震災後の影響もありますが、『自立』について、本当に深く考える事が多い年でした。
その中で『仕事とは』についても考えました。
個人的な結論として仕事とは「自己表現」「社会貢献」「経済活動」の3つが三位一体になってこそ、
なりたつものなんだなと感じています。
自己表現と社会貢献だけではボランティアですし、自己表現と経済活動だけでは、アートです。
社会貢献と経済活動では、目的にもよるかもですが、
どこか大事な何かが抜けてる感覚に襲われる時があると思います。

幸い自分はWebディレクターという職能に出会えた事で、
上記の3つをバランス良く体現するという目的ができたと思っています。
そのための1つの方法として、フリーランスを選んだというのが、正直な感想です。

こうしてフリーランスとして1年が経過しましたが、上記にも書いたとおり、
その働き方に個人的にこだわりはありません。
なぜなら働き方とは、自分の理想に辿り着くための方法の1つに過ぎないからです。
「その職種を選んで、自分がどう生きるのか」。その先を想像する事が大事であり、
環境の変化にも柔軟に対応する必要もあるでしょう。

私も、もしかしたら、このブログを書いた翌月には、どこかの企業に就職しているかもしれませんし
Webディレクターではない違う職種についているかもしれません。
でも、対外的なこだわりを持たずに、シンプルに自分の成すべきことをする事。
そして続ける事が大事
と今は考えています。

2年目の抱負として私は「現状維持」を挙げました。簡単そうに見えて、意外と難しい事だと思います。
ただ、保守的になるという事ではなく、その先を見据えながら1年目にできなかった事を補完し、
新しいステップに向けて邁進できればと考えています。

これからも、何卒よろしくお願いいたします。

 

インバウンドマーケティングで構築する、ユーザーとの密な関係

この記事は企業などでSNSの担当をされていらっしゃる方向けの記事です。

ここ最近『インバウンドマーケティング』という言葉を聞く機会が増えてきました。

近年のSNSも様々なシチュエーションに則したツールが数多く増えつつあり、
既存のマスメディアのユーザーに対する影響力も徐々に弱く、また細分化しつつあると感じます。もちろん既存メディアが無くなるという事はないでしょうが、電波の強度が増すのと裏腹に、ユーザーに対するアプローチ自体が、既存の手法だけでは市場の細分化が進む昨今では、なかなか目標値に達するのは難しい段階になっている感じます。

インバウンドマーケティングとは

そんな中、インバウンド=引き寄せるという概念が生まれてきました。
CMやDMといった外に出す(アウトバウンド)事だけではなく、いかにしてユーザーを引き寄せるのか。
引き寄せたユーザーをどうリピーター化させ、自社のプロダクトを購買し続けてもらえる関係性を築けるのか。
普段、我々ユーザーが無意識にある「フリークの状態」を発信者側が意図して関係性を構築する。
そのための概念と手法が『インバウンドマーケティング』になります。

インバウンドマーケティングの方法

インバウンドマーケティングでの主なツールはSNSとblogです。
自社のブログ、Twitter、Facebook、youtube、linkedinなど、
今後主流になるであろうSNSを駆使して顧客を自社のページに引きこむことになります。

「なんだ。だったらもうやってるよ。」という方も多くいらっしゃるかとは思いますが、
今一度、「インバウンドマーケティング」の観点から自社のコンテンツを見直してみてください。
自社の情報を告知する事に重きを置いているため、せっかくのSNSなのに一方通行的な情報公開になっていませんか?

インバウンドマーケティングの大事なところは
「それぞれのSNSツールの特性を生かして、ユーザーを自社へ引きこむ事」にあります。
上記のツールを駆使するなら自社のプロダクトについての説明や、著名人の使った感想などを動画でyoutubeへアップ、その動画をFacebookページでアーカイブとしてまとめ、動画を通してプロダクトについての議論がユーザー間で生まれる様に設計します。
そしてそのサマリーをTwitterへ定期的にPostする。そんな流れになるでしょうか。

気をつけておきたいこと

引きこむ手法のベースは上記で良いと思いますが、
そもそもで引き込んだ先に「魅力」が無ければ人は集まりませんし、すぐに離れていってしまいます。
魅力とは「コンテンツ」。そして「コンセプト」です。
他社を出し抜くプロダクト、もしそれが無いなら魅せ方の部分で、いかに個性を持たせるかが重要になるでしょう。

また、発信者側は得てして自社のプロダクトの良さを訴えたいあまり、社会全体における自社のプロダクトの魅力度に盲目的になりがちです。
そもそもでファンであるユーザーに対してのアプローチなら、何もしなくても自主的にユーザーは情報に集まります。
プロダクトに対していかに客観的な観点を持ち、どうすればその良さが伝わるのかが重要になるでしょう。
上記の例で著名人を出しましたが、それも1つの例です。その著名人のファンをプロダクトのファンへと変化させる。わりと古い手ではありますが、インバウンドマーケティングの手法を組み合わせる事で、より効果的な効果を生むと思います。
その際、ただ有名人がカッコいいだけの動画にはならない様に。あくまでプロダクトの良さ(機能や価値)が伝わる内容にしなければいけません。

『人は人が集まるところに集まる』という特性があります。
人が集まるところ=引き込んだ先には、期待させる何かがあります。
その期待感の演出と手法がインバウンドマーケティングです。

長く太いユーザーとのより良い関係性の構築のために試されてみてはいかがでしょうか。

 

セルフブランディングの正攻法の落とし穴

セルフブランディングにおいてよく目にするのに、
『自分だけのコンテンツ(得意分野)を持ち、ニッチな分野確保(希少性をアピール)する事が大事』というのがあります。

はたして本当でしょうか?

自分だけのコンテンツという島

自分だけのコンテンツを持つという事はスペシャリストになるという事です。
その分野の専門家となり、日々努力して情報から知識へ知識から知恵と昇華し、アウトプットを続ける事でブランディングをしていく事になるでしょう。

ですが、スペシャリストは聞こえは良いですが、多くは『ツブシ』が効きません。

仕事という概念の一部が社会貢献である以上、発注者(クライアント)が存在します。
クライアントは自社のビジネスについて解決をしたい問題を抱えています。それを解決してあげる事で報酬を得、自己表現をし、社会のニーズに応えるが仕事です。ですが、間違ったスペシャリストは、自分の専門以外に無関心な事が多く、結果、多くのチャンスを自ら逃している事があります。

気をつけたいのは、「自分が求められてる事と、したい事は必ずしも一致しない」という事です。
どんなにセルフブランディングをしても社会から必要とされなければ、それはただの孤立を呼ぶだけです。
魅せ方や売り方により改善する事もありますが、商売上の数字は基本『顧客数X単価X購買回数』で決まります。
職人をめざすのなら、上記の公式を念頭に「自分の単価(いくら)で誰に、何回売れば、売上が立つのか」をよく考えましょう。
そのためにどういうアプローチをすべきか。個人にかぎらず中小企業の多くはそんな悩みを抱えているかもしれません。

そこに誰もいないからニッチ

ニッチな分野の確保(希少性)についても同様です。
ナンバーワンよりオンリーワンを目指すのは大事ですが、誰にもアテンションができてない分野でオンリーワンでも、結局それは孤独なだけです。オンリーワンじゃなくてロンリーだろうと。

ニッチはハンデ

ニッチな分野という事はそれだけ、周りに周知される事にコストがかかります。
コストがかかるわりにニッチですからフローのやりくりが難しくなるという事です。フローが細い以上、ストック(貯蓄)で賄うしかなく、その分野のエバンジェリストになる頃までもつのかという不安がよぎります。
「そもそもでその分野が世の中において必要とされているのか、あってもなくても良いからニッチなんじゃないのか」。その分野の周りを事前に観察し、どうしてもやりたいのならニッチな分野をメインとするのではなく、選択肢の1つとして抑えておく程度が良いと個人的には思います。ニッチな場所でニッチな事をしても、それはメジャーから見ればアングラかサブカルと言われて終わりです。マーケットも狭いからお金が動きにくい。パイが小さいからリピーターは確保できるかもしれませんが、動く単価も小さいでしょう。

野球のセットアッパーや寿司職人など、必要とされるスペシャリストは、もちろん存在します。フリーランスのWebディレクターとかも。
ただそれはメジャーなフィールドでニッチさを生かし、相対的に自身の希少価値をアピールできているからです。
ただし、その孤独さや、継続する努力が一般的な業種以上に必要です。まずメジャーなフィールドに立つにはどうすればよいのか。戦略家かつ度胸があってこそなりたつ方法だという事にご注意ください。

希少種≒絶滅危惧種とならない様、『全体の中の個』を意識しアウトプットし続ける事が大事なのです。社会に必要とされるか否かを最終的に決めるのは、あなた自身ではなく、周りなのですから。

 

東京スカイツリー完成記念特別展『ザ・タワー ~都市と塔のものがたり~』に行ってきました。

東京スカイツリー完成記念特別展『ザ・タワー ~都市と塔のものがたり~』先日の事ですが、江戸東京博物館で開催されている
東京スカイツリー完成記念特別展『ザ・タワー ~都市と塔のものがたり~』
行ってきました。

公式サイトはこちら

人と建築物としての塔の役割について詳しく展示されており、紀元前のバベルの塔の頃から神仏の象徴としての塔、近代産業の象徴として建てられたエッフェル塔についてや、日本においては、明治大正期の浅草に建てられた娯楽施設としての模擬富士山や浅草十二階、戦後復興の象徴にある東京タワーや、通天閣についてなど、古今東西の塔についての展示を見ることができます。

巨大建造物好きとしても、マストチェックな展覧会でした。
人が中にいる事が前提の近代のビルやタワーと違い、昔の巨大建造物は、そのもの自体の威厳というか象徴としての役割を見越してのデザインが印象的でした。

「ただ、そこにある」事が必要とされる。
でも決して無駄と思わせない力が宿っている様な、そんな印象を強く感じました。

あと東京スカイツリーの公開ももうすぐという事もありますが、
個人的に東京スカイツリーのある場所は、幼少の頃から住んでいた地元の
すぐ近くということもあり、土地の風景の変わり様は、なかなか感慨深いです。

あそこ、元はセメント工場だったんですけどねぇ。
よく押上にプラモデルを買いに行くときに自転車で通ったものです。
それが、あんな観光地になるとは、いやはやなんとも。

展示には塔が建てられた経緯や実際の青写真、
ブラタモリを彷彿とさせる(制作協力がNHKだったので多分同じスタッフ)動画などもあり、
かなり楽しめる内容だと思います。

展示は5/6までなので、ご興味がある方はぜひ。

 

Podcast始めてます。

1月の後半くらいからですが、
@cremaさんと@necozeさんとの3人で、Podcastを始めました。

タイトルは『純喫茶エピソード』。
コンセプトは、「眠れない人が聴いているうちに眠くなる、日曜深夜配信のまったりポッドキャスト」です。

その週にあった出来事や気になった事、Webの話やガジェットの話などをまったりとしております。
無理せず、身の丈にあったスタンスで早くも更新12回(4/19現在)を迎えました。
オフラインでお会いした方に「聴いてますよー」とか言ってもらえたりして嬉しいです。

こういうのって、1発ホームランなコンテンツではないので、いかに続けるかが大事ですね。
続けることによる総体的な力量みたいなのものが回数を重ねるたびに感じられるというか。
全体的にテンションは若干低め(たまに酔っ払ってると高め)ですが、無理せず続けていければと思います。

Facebookページもありますので、
感想や質問などあれば、どしどしウェルカムです。

よろしければご愛顧を。